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患者さんが笑顔で帰る歯科医院を目指して 積極的にコミュニケーションを図る

    
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患者さんが笑顔で帰る歯科医院を目指して 積極的にコミュニケーションを図る

北海道札幌市西区西町北4丁目3-11 K.デンタルクリニック
院長 近藤祐司先生

長崎の冨永尚宏先生のもとで研鑽を積む

 文字どおり札幌を東西に走る地下鉄東西線。その沿線にある発寒南駅から徒歩3分ほどのところに、8、9台の車が駐車できるスペースをもつK.デンタルクリニックがある。入口のガラス扉やK.デンタルクリニックのオシャレなロゴ、歯ブラシを手にした可愛らしいキャラクターのプレートが印象的だ。

 院長の近藤祐司先生は神奈川県横須賀市の出身で、地元の神奈川歯科大学に入学した。卒業式で補綴賞を受賞するほど、手を動かして細かな作業をするのが好きだった近藤先生は、いつかは開業したいと考えていた。そんな近藤先生に、同大学歯内療法学分野の石井信之教授が長崎市の冨永歯科クリニック院長の冨永尚宏先生のもとで修業を積むことを勧めた。冨永先生は長崎大学歯学部の非常勤講師や神奈川歯科大学客員教授なども務め、歯科医師の人材育成にも積極的に取り組み、九州の歯科界を牽引する先生だ。ぜひ冨永先生の指導を受けたいと思った近藤先生は、すぐに長崎に向かった。

 「冨永先生から、『歯科界は補綴科・口腔外科・保存科などと診療科が分かれているが、開業歯科医師になるなら、すべてのプロになれ』と言われたことは今でも忘れられません」。この冨永先生の言葉どおり、歯周やインプラント、歯内療法、審美歯科などを近藤先生は徹底的に叩き込まれた。「毎日夜中まで勉強しました。あんなに勉強したのは受験のとき以来」と近藤先生は振り返る。

 5年ほど経ったとき、近藤先生は北海道での開業を考えるようになる。その理由がなんとスノーボード。「休日を利用してパウダースノーで人気の高い北海道のニセコに行き、スノーボードの楽しさが忘れられなくて。それだったら北海道で仕事をしながら趣味を楽しめたら最高じゃないかと思ったのです」。

 といっても、いきなり全く地縁のない北海道で開業するのはあまりにも危険すぎる。そのときオサダ担当者を介して紹介されたのが小樽の吉田歯科医院(故・吉田伸幸先生)だ。

 吉田歯科医院は1981年に開業して以来、地域の人々の口の健康を守り、地域にしっかり根づいている医院だ。しかも、小樽からニセコまでは車で2時間弱あれば行ける。

 2009年、近藤先生は吉田歯科医院での勤務を決めた。

「丁寧なカウンセリング」「隠さない治療」「歯をできるだけ残す治療」が基本

 吉田歯科医院で近藤先生がやりかったこと。それは、冨永歯科クリニックで学んだことの実践だった。

 当初インプラント治療を希望する人は少なかったが、カウンセリングに十分な時間をかけてその人に好適なメニューを提案していくうちに、インプラントを希望する人が次第に増えていった。

 「冨永先生のもとで学んだ“トータルで口の中を治す”という姿勢が受け入れられたのだと思います。言い換えれば、この姿勢を守り患者さんとしっかりと向き合っていけば、見知らぬ北海道の地でも開業歯科医師としてやっていけるという自信がつきました」

 吉田歯科医院で勤めはじめて9年目の2018 年、念願のK.デンタルクリニックを札幌で開業した。ニセコから車で2時間強の距離にあるのも魅力の1つだった。医院名にある“K”には、近藤先生の姓の頭文字に加え、“きれい”“きちんと”という意味も込めた。

 K.デンタルクリニックでも近藤先生はカウンセリングを重視することで、患者さんとしっかりとコミュニケーションを図っている。その方針はスタッフたちにも浸透し、患者さんのちょっとした表情の変化にも気づき対応している。

 「歯医者は怖いと思っている患者さんは多くいらっしゃいます。私もスタッフも患者さんと積極的にコミュニケーションをとることで、恐怖心が少しずつ解消していくと思います。実際、患者さんから『こんなに笑顔で歯医者さんから帰るのは初めて』とよく言われます。それは私たちにとって、とても嬉しい言葉です」

こう語る近藤先生がもう一つ心がけているのが、「隠さない治療」。診療の際、毎回実際の歯の状態の写真を撮影し、患者さんに見せるのもそのためだ。また、患者さんが納得して選択できるようにインプラントなどについてもメリットだけでなく必ずデメリットも伝えている。

治療では「歯はできるだけ残す」ことを基本としている。患者さん一人ひとりへの真摯な対応が口コミで広がり、コロナ禍でも患者さんの数は減ることはなかった。

入口もトイレも専用の完全個室の特別室

 冨永先生は、長崎大学歯学部で口腔外科の臨床教授をしていた経歴をもつ。それだけに、感染対策には厳しかった。その指導を守り、近藤先生は開業時から歯の切削時に出る粉塵を吸引する口腔外バキュームを各ユニットに設置するなど、感染対策を万全に行ってきた。

▲口腔外バキューム完備のユニット3台を設置した診療室

 新型コロナウイルス感染症が拡大すると、待合室に自動体温測定器や高性能空気清浄器などを設置するのはもちろん、3密防止のため診療時間を変更し予約を分散したり、希望者には車内で待機し時間が来たら電話で知らせたりするなどの対策を講じた。

 そうしたとき、2021年5月近藤先生は大きな決断をする。「患者さんの中にコロナ感染を非常に警戒している経営者の方などがいらっしゃいました。そうした方のために駐車場から直接、誰とも接することなく入ることができる完全個室の特別診療室(以下、特別室)をつくることにしたのです」。

 特別室の入口は一般診療室とは別に設けた。電子ロックになっていてインターフォンで来院をスタッフに伝える。中に入ると、オフホワイトとブラウンを基調色とした上質な空間が広がっている。右に診療スペース、左に待合スペース、その奥には特別室専用の洗口コーナーとトイレが用意されている。

 診療スペースに置かれているのは、オサダのハイグレードユニット「ユニオートグレア」だ。人間工学に基づいた形状と肌触りのよいレザーシートが重厚感にあふれ、特別室にふさわしい存在感を放っている。

 「オサダユニットの機能の優秀さは冨永歯科クリニックや吉田歯科医院で十分に確認しています。ですから、特別室のユニットもオサダ以外の選択は全く考えませんでした」

 もちろん、ここにも口腔外バキュームが設置されている。天井には手術室同様の環境をつくる手術用空気清浄ユニットが備えられ、精密治療が可能なマイクロスコープも完備している。

 待合スペースには濃紺の一人掛けファブリックソファが2台置かれ、ゆったりとくつろげるようになっている。

 「初めて特別室を利用される患者さんは、緊張するとおっしゃいます」と笑いながら近藤先生はこう続ける。「でも、次の利用時には皆さん満足され、安心して治療を受けられると好評です」。

審美歯科やオフィスホワイトニング専用の半個室を増設

 開業して4年目の2022年6月には一般診療室に半個室を新たにつくり、オサダのユニット「イニシオプラス」を導入した。開業時から3台のユニットで対応してきたが、患者さんが増えてユニットが足りなくなったという嬉しい理由からだ。

 この半個室は審美歯科やオフィスホワイトニング専用で、片方の壁には全面すりガラスが用いられ、入り口に下がるペンライトの灯で温もりを感じる空間になっている。

 順調な歩みを続けているK.デンタルクリニック。「あっという間の4年間でした。これからも『隠さない治療』『歯をできるだけ残す治療』の方針のもと、患者さんに笑顔で帰っていただけるよう頑張っていきたい」と力強く語る。

 仕事、趣味ともに充実し、毎日が楽しいという近藤先生。K.デンタルクリニックには幸せな温かい空気が満ちている。

【K.デンタルクリニック 医院レイアウト】

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